MAGAZINE
2020/12/14

インタビュー「ウォーターエイドジャパン事務局長 高橋 郁さん」

1054 views

タイガー魔法瓶が新たに掲げるサスティナブル方針「4つの約束」に基づき、人権・健康・環境に配慮した製品づくりへの思いが込められた「タイガーカスタムボトル」。この商品コンセプトやタイガー魔法瓶の理念に賛同いただき、今回パートナーシップを組んだのが「すべての人々が清潔な水と衛生を利用できる世界」を目指す国際NGO ウォーターエイドです。

タイガーボトルサイトでは、2020年11月25日から、売り上げの一部を寄付するドネーションプログラムを開始しました。
この取り組みのスタートにあたり、今回はウォーターエイドジャパン事務局長の高橋 郁(たかはしかおる)さんにお話をうかがいました。

「きれいな水」があることで
発展途上国の人々が
幸せな生活に近づく

Q.まず初めにウォーターエイドさんの活動について、簡単におうかがいできますでしょうか。
今、世界では10人に1人、約7億8500万人の人が清潔な水を家の近くで使うことができていません。女の子や女性たちは長い時間かけて水を汲みにいかなければなりません。女の子たちは水汲みのために学校に行くことができない、女性たちは水汲み以外の仕事をすることができていないという状況があります。

清潔な水を飲むことができなければ病気にもかかりやすくなりますし、病気になればまた学校にも行けないし、仕事にも行くことができません。途上国の課題は、貧困、病気、教育といろいろありますが、私たちは水の問題を解決すればそこから波及して人の生活が変わっていく。水こそが基本になると考えて水に注力した活動を行なっています。

現地のパートナーと協力しながら、開発途上国で清潔な水とトイレを利用できるようにするための支援を行うのが私たちの活動の主軸です。
実際に私自身、いろいろな国に行きましたが、その地域にきれいな水がきたことで生活がガラリと変わったり、途上国の人たちが自分達の力で生活を変えていくという成功事例をたくさん見てきました。水が届けば自分達で生活を変えていける。そういう思いを込めて、日々活動を行なっています。
(詳しい活動はこちら

難しい課題を少しでも
“自分ごと”として捉えられる

Q.今回、タイガーボトルとお取り組みをさせていただくことになりましたが、最初に「タイガーカスタムボトル」についてどのような印象をもたれましたか?
タイガー魔法瓶さんが掲げていらっしゃる4つのサスティナブル方針のなかにある、プラスチックゴミを減らすという環境配慮や紛争鉱物を使わないという人権への配慮は、私たちの生活にも大きく関わりのあることです。

しかし、これらの問題はどうしても自分と遠いものだと考えてしまいがちです。そのような難しい課題を少しでも“自分ごと”として捉えられる素晴らしい商品だなと思いました。

「タイガーカスタムボトル」
という商品が
個人で国際問題に
取り組むきっかけに

Q.ウォーターエイドさんの活動と特に共通する部分でいうと、「環境」や「人権」になるのでしょうか。
近いところでいうと、そうですね。10年前に、国連総会において、安全な飲料水へのアクセスは人権である、と認められています。ウォーターエイドとしては、そのきれいな水を使うことができない人々がいるということは人権の問題であると捉えているので、そこは共通する部分だと考えています。

最近では環境に配慮した製品は増えてきていますが、無添加の食品などが多いイメージで工業製品はなかなか珍しいですよね。ことさら人権問題に関しては、その問題すら意識しづらいもの。私たちが普段使っている製品が世界の人権問題と関係していることはなかなか気づきにくいです。
タイガーボトルを購入した方が、新しい課題を知るきっかけにもなりますし、もともと問題意識があっても個人ではアクションしにくかった人たちの選択肢にもなると思うんです。タイガー魔法瓶さんのように、既にたくさんのファンがいる企業がこういった製品を作っていることが、いち消費者としても感銘を受けますし、国際支援団体に所属する職員としても心強く思います。

“品質のしっかりした物を
届けることが責務”
がウォーターエイドと
タイガーボトルの共通理念

Q.そのほか、タイガーボトルと共通しているとお感じになったところはありますか?
根本的な部分で共通しているな、と感じたのが、タイガー魔法瓶さんが掲げる「世界中に幸せな団らんを広める」というビジョンです。私たちも「すべての人々が清潔な水と衛生を利用できる世界」を目指しています。世界基準で“生活の質を向上させる”というところが共通していると感じました。

もうひとつは、タイガーさんの「品質へのこだわり」です。ウォーターエイドも「水の支援」というひとつひとつのプロジェクトにおいて品質へのこだわりがあるので、とても共感できるところです。

“ただ作る”のではなく、
根本的によくなることを
提供している

Q.具体的にはどういったところに共感されるのでしょうか。
タイガー魔法瓶さんは、年間800万本のステレンレスボトルを自社工場で生産されていますよね。タイガー魔法瓶さん独自の厳しい基準で管理、製造されていますが、“品質のしっかりした物を届けることが責務”だと思っていらっしゃると思うんですね。

私たちの活動に関連するところで言うと、給水設備をつくっても維持管理ができないとすぐ壊れてしまうんです。実はアフリカでも3割から5割ぐらいの井戸が壊れたまま放置されているとも言われています。

ですので、私たちも水のプロジェクトにおいては、ただ給水設備を作ればいいとは考えず、途上国の人たちが持続的に管理できるように、修理技術の研修をしたり、現地の政府と一緒に自分たちで給水設備の維持管理をできるようにすることに重きをおいています。

“ただ作る”のではなく、根本的によくなることを提供している、という点でシンパシーを感じます。
Q.ありがとうございます。実際にタイガーボトルを手にとったときの感想を教えていただけますでしょうか。
シンプルにかわいいな、と(笑)。また、これをつくる製造過程を自社でやってると思うと本当にすごいなと思いますね。製造者の顔がはっきりしているという点で、ひとりの消費者として魅力に感じました。

「水の支援」は
さまざまな波及効果で
しあわせな生活を
支えることができる

Q.今回のプロジェクトでウォーターエイドさんの活動に共感してボトルを購入する方もいると思います。ぜひ、タイガーボトルのユーザーさんにメッセージをお願いいたします。
まずウォーターエイドへの寄付は大切に使わせていただきたいと思っています。これが一番のメッセージですね。

購入して下さる方は「水の支援」というところに共感してくださる方が多いと思いますが、「水の支援」は清潔な水が飲めるだけではなく、それによって子供たちは学校に行けるようになり、大人は農作業や仕事に時間を使えるようになり、それが収入につながり、栄養あるものを食べられるようになり、もっと健康になり……と、さまざまな波及効果があるので、 皆さまからのお力添えは、とても大きな支援になります。 それを日本から支えてくれる方がいるということが大きな力となります。ぜひこのことが世界の問題を考えるきっかけにもなってくれたらいいな、と思います。
5件の「いいね!」がありました。
5件の「いいね!」がありました。
投稿の報告
「タイガーボトル」内において、利用規約に違反する疑いがある投稿を発見された場合は、こちらより該当する理由を選択の上報告ください。
該当する理由を選択してください。
キャンセル  
投稿の報告
通信に失敗しました。恐れ入りますがしばらくたってからやり直してください。
閉じる
ご協力ありがとうございました
※報告者情報、報告内容については個人情報保護方針にて保護され、公開されることはありません。
注意事項
ご連絡に事務局が個別にお答えすることはありません。
ご連絡いただいた内容は、利用規約に照らし合わせて確認を行います。
ご連絡をいただいても違反が認められない場合には、対応・処理を実施しない場合もあります。
閉じる